クレームテロについて
今日、話題になっているクレーマー(クレーマーという語自体には「悪質な」という語感はありませんが、今日では悪質な要求者というイメージで使われています。本サイトでは悪意ある要求斜塔意味ではなく、要求してくるお客様という意味で、クレーマーを使います。)は、常識はずれな要求を繰り返す人として認識されています。時にモンスタークレーマーなどと表現されるますが、彼らはあまりお客様とはいえないでしょう。どちらかといえば、テロリストといっていいものです。
そもそもクレーマーは苦情などを下さるお客様であって、悪魔でお客様なのです。一方、モンスタークレーマーは企業に要求することで利益を出そうとしている、もしくは企業経営を破綻させることを目的にしている人なのです。
ですから、対応についても単なるクレーム対応係の力量を超えたものです。そこで、これらクレームテロについては弁護士等の法的対応や警察等に相談する必要があります。
では、どのようなクレームがクレームテロとして認識されるのでしょうか。財団法人神奈川県暴力追放推進センター(http://www.kana-bou.hs.plala.or.jp/)のウェブサイトから引用します。
(財)神奈川県暴力追放推進センターによると、クレームテロのカテゴリーを「アプローチ」「脅し・嫌がらせ」「要求」という3つに分けています。
クレームテロのアプローチとしては、以下のようなものがあります。基本的にこれらのアプローチのどれかに該当するからといって即時クレームテロとはいえません。しかし、企業が恐れるような団体の名前を出したりすることなどはクレームテロの可能性が高いです。
<ul class="alm">
<li>「社長・店長・上の者を出せ」/「責任者を呼べ」 </li>
<li>「理由は、社長に会ってから話す」/「名前、お前に名乗る必要はない」</li>
<li>代理人・社会運動団体幹部を名乗る/大物ぶる/社会的地位をひけらかす</li>
<li>勝手に住民(市民)の代表を名乗る</li>
</ul>
次に「脅し・嫌がらせ」のカテゴリーです。
<ul class="alm">
<li>「マスコミに言うぞ」「本社に言うぞ」「監督官庁に言うぞ」「インターネットで公開するぞ」</li>
<li>議員、マスコミ、司法・行政機関幹部、著名人との関係を強調</li>
<li>「俺のバックを知って、もの言ってんのか」</li>
<li>居座る、帰さない(離そうとしない)、「社長に会うまで帰らないぞ」</li>
<li>あちこち(様々な機関・部署)に悪口(苦情)を言いふらす(電話をする)</li>
<li>「街宣する」「市民(住民)運動をおこす」「大事になるぞ」</li>
<li>「客(市民)に対してその態度はなんだ」「おれは客だぞ」</li>
<li>得意客であることを殊更に強調</li>
<li>差別・人権・プライバシー・肖像権侵害を強調</li>
<li>異常に頻繁な電話・長電話</li>
<li>「仲間100人を集めて、電話をかけまくるぞ」</li>
<li>忙しい時間帯を選んで面会要求・長電話</li>
<li>大声で怒鳴る/来客(来庁者)の前でわざと大声で非難する</li>
<li>「以前は応じてくれた」「あの職員なら応じてくれる」「あいつには応じた」</li>
<li>「若いのを行かせる」「街宣車で届ける」</li>
<li>「断ると後で後悔するぞ」「お前の家も家族も知ってるぞ」</li>
<li>「俺の一言で、お前など首にできる」「責任者を首にしろ」</li>
<li>議論を吹っかけ・知識を試し、言葉尻をとらえて揚げ足をとる</li>
<li>「俺の言ってることは間違ってるか」等屁理屈を強引に認めさせようとする</li>
<li>「俺が嘘をついてるとでも言うのか」等と事実調査をさせまいとする</li>
<li>証拠(根拠)の提出(提示)の求めに、「そんなのお前が調べろ」「そんなのいちいち探していられるか」「調査費用(日当・足代)を出せ」</li>
<li>「断るなら理由を文書で回答しろ」</li>
<li>「俺に恥をかかすのか」「俺の信用(メンツ)を傷つけた」</li>
<li>自分のことは棚に上げて、人(相手)の(対応・説明)のせいにする</li>
<li>要求を明確に言わない、要求をころころ変える</li>
<li>「そんな言い方するの」「そんな態度をとるの」等いちいち対応を責める</li>
<li>「本社の幹部を挨拶(謝罪・説明)によこせ」</li>
<li>「俺の事務所に来い」「俺の事務所で話をつけよう」</li>
<li>「会社の信用に傷がついてもいいのか」</li>
<li>「だめならだめでいいが、俺がここへ来た証拠に、名刺の裏でいいから、今日の日付と、あんたの印鑑を押してくれ」</li>
</ul>
さらに、「要求」では以下のようなものがあります。
<ul class="alm">
<li>「誠意をみせろ」/「責任をとれ」</li>
<li>「(俺の言うとおりに)一筆書け」「謝罪文を書け」</li>
<li>「常識(相場)では、○○円位じゃあないか」</li>
<li>「いますぐやれ」(「直ちに工事を中止しろ」)/「いますぐ来い」</li>
<li>「金を出せとは言わないが、金で解決するのも一つの方法だ」</li>
<li>ミスを口実に、古い製品を新品との交換・購入金額の返金要求</li>
<li>ミスを口実に、ワンランク上の製品・サービスを要求</li>
<li>ミスを口実に、購入代金(サービス対価)支払いを拒否</li>
<li>ミスを口実に、「だめになった重要取引の損害賠償をしろ」</li>
<li>製品の一部毀損を口実に、分解修理/点検整備/全塗装等要求</li>
<li>「リコール修理品を売値で買い取れ」</li>
<li>毀損を理由に、「全く同じ物を買って返せ」「イタリアでなければ売っていない。イタリアまでの航空費を出せ」「思い出の品だ。慰謝料よこせ」</li>
<li>「長期保証書(念書)を出せ」</li>
<li>ささいなことで、慰謝料・休業補償要求</li>
<li>交渉場所を指定したら、お車代・日当要求</li>
</ul>